四国地方の中央部、徳島県西部に位置する祖谷は、岐阜県白川郷、宮崎県椎葉村と並ぶ日本三大秘境の一つとして知られており、渓流や滝、巨木など、豊かな自然が広がっています。
今回はその祖谷の見どころスポットを5つご紹介します。
祖谷のかずら橋
祖谷のかずら橋は祖谷川に架かる長さ約45m、幅約2m、高さは14mにもなる吊り橋です。シラクチカズラといわれる植物を使って架けられています。祖谷のかずら橋は、「平家の落人が追ってから逃げるためにすぐ切り落とすことができる植物を利用して架けた」「空海が困っている住民のために架けた」といった説があります。
かずら橋は歩いて渡ることができますが、足元は思ったよりも間が空いています。そして一歩踏み出すたびに結構揺れを感じます。渡りはじめたものの、足元の隙間から見える高さと揺れが相まって途中体が固まってしまいました…。
高いところがあまり得意でない方は、橋の周りからも十分絶景を楽しめますので無理をしないでくださいね。
料金:大人:550円 小人:350円
時間:日の出~日没、年中無休
19時~21時までライトアップあり
琵琶の滝
かずら橋から歩いてすぐの場所にある琵琶の滝。
琵琶の滝は祖谷川への小さな谷にかかる滝です。平家の落人が祖谷に流れ着き、京の生活をしのびながら滝の下で琵琶を奏で慰めあっていたという言い伝えから、琵琶の滝と名付けられました。
ひの字渓谷
かずら橋から車で15分ほどの場所にあるひの字渓谷。
曲がりくねった祖谷川の流れが、平仮名の「ひ」の字に似ていることから名付けられました。
紅葉の時期がベストシーズンですが、春~夏にかけての新緑に染まった渓谷も絶景です。
「小便小僧」の銅像
国道32号線を車で走っていると大自然の中に突如現れる小便小僧。
断崖から200m下の谷底に向けてポーズをとっています。
この像は、昔祖谷の子どもや旅人たちが度胸試しをしたという言い伝えから作られたそうです。
落合集落
落合集落は、東祖谷にあり、祖谷川と落合川が合流する場所から山の急斜面に広がっている標高差が390mもある集落です。集落には江戸中期から昭和初期に建てられた民家が並び、懐かしい風景が広がっています。集落の古民家を利用した民宿もオープンしています。
落合集落は、平成17年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。徳島県祖谷エリアは一度は訪れていただきたいスポットです。
大自然が作る景色は壮大で圧巻。普段暮らしている場所と同じ日本だとは思えない癒しの空間でした。
祖谷への移動は車が便利ですが、山道が続きますのでカーブが多く、細い道での対向車とのすれ違いなど注意が必要です。運転が心配な方は、電車・バスを利用してハイキングを楽しむのも良いですよ。